つづき



ジャラッ・・・

いつの間にか彼女の手には数十本もありそうな鍵の束があり、彼女はそのうちのひとつで鍵をはずすと、静かにドアノブを押す・・・

鉄扉は鈍い音をたてながら奥へと開き、すでに倉庫の中は蛍光灯の明かりで煌々と照らされていた。

私は彼女が到底隠しておけないであろう大きな鍵束をいきなり取り出した事、そして今はもうそれは消えて何も持っていない事を不思議に思い、なぜかとても印象に残った。

そして教材倉庫に入り、その後に私も続いた。

私が知っているその場所は、社会科の授業で使う大きな地図や、古い時代の道具のレプリカなどが置いてあるはずなのだが・・・

倉庫内をひととおり見渡すと、わたしのよく知るさまざまな武器が飾られている。

教材倉庫になぜ武器が・・・? わたしは首をかしげた。

普通なら怪しみ警戒するべきなのだが、こんな人気のない部屋でどんなめくるめく展開が待っているのかという馬鹿な期待の方が大きかった。



メイホン「それでお願いというのは?」

少女「それは・・・・」

私が聞くと彼女は背を向けたままつぶやく。

少女「メイホンさん・・・お願い、私の為に・・・」

メイホン「う、うん」

これはひょっとして・・・いつものもふもふフラグか!?



少女「・・・・・・死んでちょうだいっ!!」

彼女はそう叫ぶと同時に素早く振り向いて私に突進してきた。

これが普通に胸に飛び込んできてくれるなら良かったのだが・・・

その両手に光る物が見え、私はそれをナイフ(短剣)と認識したため反射的に体を開いて左にかわし、すぐに倉庫の奥へと距離をとった。



メイホン「な、な」

入ってきた時とは逆の立ち位置。

私からはまた彼女の後姿が見える。

少女「ウフフフフ・・・・」

彼女は妖しく笑みをこぼした。

思えば彼女を見たときから何か魅了の魔法の様なものにかかっていたのかもしれない。

私は完全に我を取り戻した。そしてワンピースの後ろ姿を凝視した。



メイホン「ど、どこからナイフを出した?いや、お前一体何者だ!?」

私の問いかけに彼女はすぐに答えず、相変わらず妖しく笑いながらゆっくりと振り向いた。

少女「ウフフフフ・・・・」

彼女の瞳は紫色に怪しく光り、両手には刃渡り15センチほどの鋭利な銀のナイフが煌めく。

刃先には先ほどの攻撃のものか、血がゆっくりと這う。

メイホン「!!!」
 

 
つづく
 

コメント

苓
2009年3月11日21:45

咲夜さーん!!!(メイド長 なにやってんすかwww

reijirou
2009年3月12日0:16

危ない!そいつはあしゃくらだ!

あき
2009年3月12日2:37

完全にスキマの人かと思って読んでたwwwwww

愛黄羊
2009年3月12日20:56

夢の中で赤ペン先生に添削してもらうんだ

メイホン
2009年3月12日23:12

苓さん>
確かに咲夜の能力があれば同じことが出来るw

reijirouさん>
あしゃくらさんならかわいいなw

あきぃさん>
東方好きですかw 結構好きな人多いんだな~

愛黄羊>
苓先生が文考えてくれるから楽ですw

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