つづき
学校内は相変わらずひと気は無く、自分の足音と死神の笑い声だけが響き渡っている。
階段を降り、ホールを飛ぶように駆け抜け、職員室へと迫る。
遠方から目を凝らすと、カナタルが部屋の外にいるのを確認した。
いつもどおりのポニーテール、腕を組み渋いポーズで壁に寄りかかっていた。
メイホン「大丈夫か!?」
カナタル「ん~?メイホンか・・・?」
彼女は力ない声を出した。視線も定まっていなく、心ここにあらずといった感じだ。
メイホン「目を覚ませ・・逃げるんだ!」
カナタル「何故だ?これからごちそうが・・・」
彼女の両肩に手をかけて揺さぶったが、相変わらずのゆるゆる状態だ。
緊迫した空気に襲われていた私はいてもたってもいられず、彼女の片腕を掴み無理矢理引き寄せた。
次に玄関へと急行する。
カナタル「痛っ・・・おい、どうしたんだ・・・!?血まみれだぞ・・・!?」
」
玄関を飛び出すと、彼女は急に自分を取り戻した口ぶりになった。
メイホン「細かい事は後だ!とにかく走れ!」
カナタル「引っ張らなくても大丈夫だ、走るから・・・!」
その言葉を聴いて腕から手を離した。
メイホン「ごめん!」
外は紫がかった満月が浮かび、周辺は濃い森林に覆われている。
だが出口の正面から森が切り開かれ、一本の道筋が続いていた。
道の遠方数百メートルほど向こうに、天を突き抜けてそびえ立つ白い塔が見えた。
頭に様々な考えが殺到した。
さっき階段を降りたが・・・確か倉庫も職員室も1階だったはず。
なんでカナは外にいた?兵士達はどうなった?
紫の月、この道はなんだ?来る時はなかったはず。
幻を見せられているのか?どこまでが本物なのか?
そういえばあの塔は見覚えがあるような・・・
メイホン「あの塔へ逃げ込もう!それしか思いつかない!」
紫がかった陰鬱な夜の中を、必死で逃走する。
カナタル「わかった。だがその血はどうした・・・!?」
メイホン「し、死神」
カナタル「死神・・・?」
塔の入り口が見えてきた。
直径100メートルはあろうかという白い円柱の塔。
入り口は半円のような形をしていて、こちらへポッカリと口をあけていた。
なぜかちょっぴり安心した。ここへ入れば何とかなる気がする。
だが次の瞬間、私は血の気が引いた。あの声が背後から響いてきたからだ・・・
「アハハハハハハ・・・・」
カナタル「なんだ・・・!?」
メイホン「いいから、走って!」
声は後ろから確実に、じりじりと迫ってきている。
メイホン「いいか、絶対に振り向くなよ。絶対だぞ!絶対に振り向くな!」
だが振り向くなと言われれば振り向いてしまうもの。
彼女ももちろん振り向いた。
カナタル「なんだあれは・・・!?」
メイホン「だから振り向くなというに!」
塔の入り口が目前に迫ると、死神の嘲笑はさらに大きくなった。
死神「アハハハハハハハハアハァ!」
もう耳元で聞こえてる感じがする!------間に合えっ!!
塔の入り口をフルスピードで抜けた。
中はなぜか明るく、白い壁、白い床で出来ており、目の前にいきなり階段があった。
息も絶え絶えに、足も悲鳴を上げていたが、精一杯階段を駆け上がる。
20段ほどの階段を昇り終えると、広いフロアーになっていた。
天井は5メートルぐらいで、すぐ左に折り返して上る階段がある。
ここで笑い声が止まった。
背後を確認すると死神の姿はない。振り切った・・・!?
私とカナタルは体力を消耗しその場にぐったりと崩折れた。
つづく;
学校内は相変わらずひと気は無く、自分の足音と死神の笑い声だけが響き渡っている。
階段を降り、ホールを飛ぶように駆け抜け、職員室へと迫る。
遠方から目を凝らすと、カナタルが部屋の外にいるのを確認した。
いつもどおりのポニーテール、腕を組み渋いポーズで壁に寄りかかっていた。
メイホン「大丈夫か!?」
カナタル「ん~?メイホンか・・・?」
彼女は力ない声を出した。視線も定まっていなく、心ここにあらずといった感じだ。
メイホン「目を覚ませ・・逃げるんだ!」
カナタル「何故だ?これからごちそうが・・・」
彼女の両肩に手をかけて揺さぶったが、相変わらずのゆるゆる状態だ。
緊迫した空気に襲われていた私はいてもたってもいられず、彼女の片腕を掴み無理矢理引き寄せた。
次に玄関へと急行する。
カナタル「痛っ・・・おい、どうしたんだ・・・!?血まみれだぞ・・・!?」
」
玄関を飛び出すと、彼女は急に自分を取り戻した口ぶりになった。
メイホン「細かい事は後だ!とにかく走れ!」
カナタル「引っ張らなくても大丈夫だ、走るから・・・!」
その言葉を聴いて腕から手を離した。
メイホン「ごめん!」
外は紫がかった満月が浮かび、周辺は濃い森林に覆われている。
だが出口の正面から森が切り開かれ、一本の道筋が続いていた。
道の遠方数百メートルほど向こうに、天を突き抜けてそびえ立つ白い塔が見えた。
頭に様々な考えが殺到した。
さっき階段を降りたが・・・確か倉庫も職員室も1階だったはず。
なんでカナは外にいた?兵士達はどうなった?
紫の月、この道はなんだ?来る時はなかったはず。
幻を見せられているのか?どこまでが本物なのか?
そういえばあの塔は見覚えがあるような・・・
メイホン「あの塔へ逃げ込もう!それしか思いつかない!」
紫がかった陰鬱な夜の中を、必死で逃走する。
カナタル「わかった。だがその血はどうした・・・!?」
メイホン「し、死神」
カナタル「死神・・・?」
塔の入り口が見えてきた。
直径100メートルはあろうかという白い円柱の塔。
入り口は半円のような形をしていて、こちらへポッカリと口をあけていた。
なぜかちょっぴり安心した。ここへ入れば何とかなる気がする。
だが次の瞬間、私は血の気が引いた。あの声が背後から響いてきたからだ・・・
「アハハハハハハ・・・・」
カナタル「なんだ・・・!?」
メイホン「いいから、走って!」
声は後ろから確実に、じりじりと迫ってきている。
メイホン「いいか、絶対に振り向くなよ。絶対だぞ!絶対に振り向くな!」
だが振り向くなと言われれば振り向いてしまうもの。
彼女ももちろん振り向いた。
カナタル「なんだあれは・・・!?」
メイホン「だから振り向くなというに!」
塔の入り口が目前に迫ると、死神の嘲笑はさらに大きくなった。
死神「アハハハハハハハハアハァ!」
もう耳元で聞こえてる感じがする!------間に合えっ!!
塔の入り口をフルスピードで抜けた。
中はなぜか明るく、白い壁、白い床で出来ており、目の前にいきなり階段があった。
息も絶え絶えに、足も悲鳴を上げていたが、精一杯階段を駆け上がる。
20段ほどの階段を昇り終えると、広いフロアーになっていた。
天井は5メートルぐらいで、すぐ左に折り返して上る階段がある。
ここで笑い声が止まった。
背後を確認すると死神の姿はない。振り切った・・・!?
私とカナタルは体力を消耗しその場にぐったりと崩折れた。
つづく;
コメント
わっふるわっふる
直すところがあんまりない・・・。
ハッ!
そうか!!
正体をあらわせ! 死神め!!
メイホンの中の人のふりをしてもわたしの目はごまかせないぞ!!!
言葉の使い方とか表現のしかたとか、笑いながら参考にできるはず( ̄▽ ̄;
いや、まりほりは1話めから面白いですから、できることならぜひ最初から♪
(11話は秘密日記のほうからいけます。近日中にエントリ消すけど・・・。
もうすぐ唐突に終わるよw
おお~面白いとか言われるとは思ってなかったw なんかうれしい
フフフ
ってか添削のおかげですよマジデ。あと偶然にいいだけかもw
ぱらすて、まりほりあたりはチェックしてみる。あと図書券もらったから水野良のロードス島戦記も探してみる・・・リプレイ本やアニメ雑誌の紹介などである程度は知ってるんだけど、小説を見たことはなかった。
自分のは比喩とか詩みたいなものも欠けてるしねぇ・・・
赤ペン先生効果だけど今後はこんな長い内容ないと思うw