つづき



ハァハァと呼吸を整えながらホール内を見渡す。

やはり死神の姿はない。だが突然消えるというのも変だ。

念のため、細心の注意を払いながら階段から下を覗き込むと・・・

居た。

入り口のアーチの元で、紫に光る瞳でこちらを睨んでいる。

だが全く動く様子はなく、塔に入ってこようとはしない。



カナタル「そこまでが彼女の世界だったという事だ・・・」

カナタルが落ち着いた声で言ったので私は驚いた。

こんな状況だというのに、まったく取り乱していない。

メイホン「えっ、どういう事なの」

カナタル「気がつかないのか?・・・ここは真の1階らしいな」

彼女の言う事が今一つ理解できない。

カナタル「さて元の世界に戻るにはどれだけ登ればいいのか・・・。100階か1000階か、それとも・・・」

そう呟きながら、彼女は上へと続く階段に歩み寄る。

メイホン「待って!君何を知っているの?君本当にカナタル?」

今までの事もある。もしかしてこの塔も幻覚、彼女も魔物ではないのか?

私はどんどん疑心暗鬼にかられていく。

さらにもう一つ妙な疑問が浮かんだ。

メイホン「俺・・・君みたいな幼馴染いたっけ?」



カナタル「そういう設定だったという事だ。私達が初めて会ったのは、この塔の『1階だと思っていた所』・・・。」

彼女の正体が何であれ・・・現状ではついて行った方が・・・ベターだろう。

置き去りにされまいと、彼女を追い階段へ急いだ。

カナタル「あそこで下り階段があるのは少しおかしいと思っていたが、魔界とつながっていたなんてな・・・」

共に階段を昇りながら彼女は語った。

何を言おうとしているのか、理解に苦しむ。

今までの出来事、おかしな事ばかりだ。さらに彼女まで変になってしまったのか?

いや、友達でもない彼女を幼馴染だと思っていた私もおかしい?



私は頭をかかえ、なんとか出来事を整理し、つじつまを合わせようとした。

しかし階段を昇るにつれ・・・不思議と、疑問そのものが消えていった。

カナタル「不思議なのは当たり前・・・」

階段を昇り2階にさしかかる頃には、全ては"当然の事"と思えるようになってきた。

カナタル「ここは、夢の中だからな」



2階には人の大きさほどもある、大型の青いクリスタルがそそり立っていた。

ここはセーブポイントだ。

二人はさっそくセーブした。



つづきません
 

コメント

reijirou
2009年3月17日8:09

ちょ、、、





置き去りですか!

Ley
2009年3月17日18:24


:::::::::::::::男 は こ            {::::::{
:::::::::::::::坂 て の      _ ,-v   、::::::、
::::::::::::::::を し       _/rァ  ̄ヽn  ヽ::::::ヽ
::::::::::::::::よ な     -こヽ__)ヽ へフ -‐’:::::::::::}
::::::::::::::::::  く   /::::::://, 7′:::::::::::::::::::::/
::::_n_  遠   、:::::::::ー’ //-‐  ば の よ オ
:::`ニl lニ  い   ヽ::::://\   か ぼ う  レ
::::`フ \:::::::::ヽ __ ノ:::ー’:::::::::::::ヽ  り  り や は
/’´|_|`ニ_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l  だ は く
:::::::ノ’r三7/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::} か じ
::::::::`フ, 匸/l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/  ら め
:::::: ̄´::: ̄´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/   な  た

愛黄羊
2009年3月17日20:13

男坂懐かしいな

メイホン
2009年3月18日0:21

まあね~w

週刊誌なら次回作にご期待下さいって無理矢理最終回になるかんじだなw

男坂わからないな~。なんだろ

昨日と一昨日の添削きてたので修正~

Ley
2009年3月18日20:24

男坂は車田正美(聖闘士星矢描いた人)の打ち切り漫画だ。

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