会社の同僚である初音ミクから、「社内で幽霊が出るので何とかして欲しい」との相談を受けた。
次の日、まだ昼間なのだが、念の為社内を見て回った。
探索してみると初めて見る場所も多く、机の上にラジオが数十台置いてあるだけの、目的がわからない部屋もあった。
だが結局幽霊の手がかりはつかめない。やはり夜にならないと姿を現さないのだろうか?
昼間の探索を終えようとしていた時、複数人の悲鳴が上がった。幽霊が出たのか!?
声の方向はミクが居る部屋。しまった、わざわざ見回りに出ることなど無かった。
あわてて元の部屋へと急行する。
私自身はなぜか幽霊が怖くないので、不安や緊張よりも興味のほうが大きかった。
私が部屋に飛び込んだ頃には、ミクを始めとする会社の同僚達は隅で震えていた。
その反対側には、白昼堂々と現れた幽霊が存在していた。
体格の良い男性で和装をし、髪には白髪が混じり、お椀のような物を手に持っている。
幽霊「桑の実DA!」
幽霊が叫んだ。
ミク「海原雄山の霊です。社員達に暴言を吐いてるんです!」
ミクが振るえながら私に訴えた。
幽霊は私に指をさし、
幽霊「お前はクビだ!出て行け!」
と力強い声を発した。
その迫力に私は予想以上の精神的ダメージを受け、立ちすくんでしまった。
これでは確かに社員達も苦悩するだろう。
ミク「メイホンさん!」
ミクの声が聞こえ、私はハッとしたように身構えた。
メイホン「心配はいらない。相手は幽霊だが、俺は"ナイトメア"だ」
私はそう言うと右手を上に差し上げた。念を集中すると白い輝きが右手を包む。
そしておもむろに前に突っ込んだ。
幽霊「桑の実DA!」
危険を察知した幽霊が声を上げたがすでに遅い。輝く右手は幽霊の頭を捕らえていた。
メイホン「粉バナナ!」
右手を幽霊の驚愕した顔から足元めがけて振り下ろす。
実体が無いので手応えはなかった。しかし五本の指の隙間から幽霊は裂かれ、光となって宙へ散っていった。
幽霊は姿を消した。任務成功だ。
ミク「ありがとう。あの、お礼したいんですが・・・」
言うなり、ミクは私をひと気の無い部屋へ誘った。
これは「もふもふフラグ」に違いない!
私は胸躍らせて彼女の後に続いた。
・・・つもりだったが、ふと気がつくと、タイプライターが数十台置いてある謎の部屋に迷い込んでいた。
次の日、まだ昼間なのだが、念の為社内を見て回った。
探索してみると初めて見る場所も多く、机の上にラジオが数十台置いてあるだけの、目的がわからない部屋もあった。
だが結局幽霊の手がかりはつかめない。やはり夜にならないと姿を現さないのだろうか?
昼間の探索を終えようとしていた時、複数人の悲鳴が上がった。幽霊が出たのか!?
声の方向はミクが居る部屋。しまった、わざわざ見回りに出ることなど無かった。
あわてて元の部屋へと急行する。
私自身はなぜか幽霊が怖くないので、不安や緊張よりも興味のほうが大きかった。
私が部屋に飛び込んだ頃には、ミクを始めとする会社の同僚達は隅で震えていた。
その反対側には、白昼堂々と現れた幽霊が存在していた。
体格の良い男性で和装をし、髪には白髪が混じり、お椀のような物を手に持っている。
幽霊「桑の実DA!」
幽霊が叫んだ。
ミク「海原雄山の霊です。社員達に暴言を吐いてるんです!」
ミクが振るえながら私に訴えた。
幽霊は私に指をさし、
幽霊「お前はクビだ!出て行け!」
と力強い声を発した。
その迫力に私は予想以上の精神的ダメージを受け、立ちすくんでしまった。
これでは確かに社員達も苦悩するだろう。
ミク「メイホンさん!」
ミクの声が聞こえ、私はハッとしたように身構えた。
メイホン「心配はいらない。相手は幽霊だが、俺は"ナイトメア"だ」
私はそう言うと右手を上に差し上げた。念を集中すると白い輝きが右手を包む。
そしておもむろに前に突っ込んだ。
幽霊「桑の実DA!」
危険を察知した幽霊が声を上げたがすでに遅い。輝く右手は幽霊の頭を捕らえていた。
メイホン「粉バナナ!」
右手を幽霊の驚愕した顔から足元めがけて振り下ろす。
実体が無いので手応えはなかった。しかし五本の指の隙間から幽霊は裂かれ、光となって宙へ散っていった。
幽霊は姿を消した。任務成功だ。
ミク「ありがとう。あの、お礼したいんですが・・・」
言うなり、ミクは私をひと気の無い部屋へ誘った。
これは「もふもふフラグ」に違いない!
私は胸躍らせて彼女の後に続いた。
・・・つもりだったが、ふと気がつくと、タイプライターが数十台置いてある謎の部屋に迷い込んでいた。
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